日本と中国の経営者をつなぐビジネス情報誌

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FOCUS IN CHINA & JAPAN Special Version


プラセンタ(胎盤)は新しい美容ビジネスのカギ

かつみちえこ(勝見地映子)氏

TVショッピングへの出品基準は非常に厳しい。まずはトレーサビリティ(物品の流通経路を生産から最終消費あるいは廃棄段階まで追跡可能な状態)がしっかりしていること。どこで獲れ、何を食べているかなど、チェックされる。

原材料としてのサメは養殖されているわけではなく、海中で自然なものを食べて育っているので、TV局側も“天然のもの”と言えることが大きなポイントになった。今ではコラーゲンをはじめ、コンドロイチン、ヒアルロン酸など人間が必要としている美容成分・健康成分を自然に持っていることが認められている。

「実は、ヒアルロン酸は鶏の鶏(トサカ)に多く含まれていますが、市場に流通しているものは天然では無く、養殖(養鶏)とバイオ製品しかありません。牛から抽出されたコラーゲンはBSE以後ほとんど使用できなくなりました。コラーゲンはどんどん体内から排出されていくのです。人間の身体は半年で入れ替わってしまうので、天然で生命力があり持続性のあるコラーゲンを取った方が良いのです。

さらに文献や論文、また研究を重ねている中で、プラセンタ(胎盤)を知りました。

プラセンタにはEGF(Epidermal Growth Factor;上皮成長因子)と言われているタンパク質が多く含まれています。ただ動物性プラセンタには性ホルモンが残っていて、安全とはいえません。しかも胎盤は赤ちゃんに不必要なモノは通さずに胎盤内に貯め込む性質があるのです。胎盤は麻薬以外受け付けず通さないのですが、人体に影響があるホルモンは蓄積されていくのです。 つねづね“身体から無くなるものを作りたい”、“身体を治すものを作りたい”、“食品からできる健康を補うものを作りたい”と思っていましたので、安心安全な植物性のプラセンタに注目しました」(かつみちえこ氏)

EGFは若返る力の元。次期商品「バラプラセンタ」に賭ける思い

動物プラセンタと同様な作用を持つ植物プラセンタだが、当然ながらホルモンがまったくない。だから安心・安全なのだ。また植物プラセンタには、身体の中に発生する活性酸素を抑える抗酸化作用が極めて高く、老化を防ぐことができる。私たちが食べたり飲んだりして体内でEGFは作られているが、植物プラセンタにはその作用を増幅する強い力もある。

「植物より動物の方が生命力は強いと思われがちですが、実は逆で、植物の方が強いのです。枝を切ったりしたも芽が出てくるでしょう。根を切って土に植えたらまた根が生えてコンクリートを割って外に出てくるほどの力を持っています。動物の腕を切っても新しくは生えてきません。その力こそがEGFです。また動物の寿命はせいぜい100年がいいところですが、植物の中には気候の変化に耐え数千年も生き続けている種類もあります。 またバラは女性に絶大な人気があり、花も食べられます。それも私たちが選んだバラは、ブルガリア・ダマスク地方の人間が踏み入れない所のバラを使っているのです。より自然で強い生命力を持つバラを選びました」 と、かつみちえこ氏は商品について自信を漲らせて語った。

植物プラセンタの効能は幅広い

ふかひれコラーゲン

「開発には、世界で初めてプラセンタを開発したドイツのベルリン大学名誉教授のリームシュナイダー博士に協力していただきました。
博士が予言したように動物プラセンタの残留ホルモン問題はBSE(狂牛病)でも顕著化し、以後鳥インフルエンザ、口蹄疫など動物を原因とした問題が発生してきました。これによっても植物プラセンタが安全であることが立証されたと思っています。

別の植物からプラセンタを取る試みも行いました。それがライ麦プラセンタです。ライ麦も生命力の強く、胎座細胞を純粋培養して抽出しています。
他に野生の朝鮮ニンジン、胡麻のペプチド、当然自社のふかひれコラーゲンなど、素材を開発しています。
満を持してバラプラセンタ化粧品とサプリメントを発売いたします」(かつみちえこ氏)

バラプラセンタの効果は、新陳代謝の活性化、シミ・そばかすがなくなる、肌のハリ・しわ・たるみの予防、美白効果など美容的な面以外にも、疲労回復、冷え性、免疫性、生活習慣病などがあり、女性のみならず男性にも朗報となりそうだ。

この6月から大々的に売り出す予定になっており、現時点でも卸関係の業者から某有名店約400店舗で取り扱いが決定している。
食品原料としてOEM先も探してはいるが、あくまでも「銀座トマト」ブランドとして商品を世に問いたいと、かつみちえこ氏は今後のビジョンを語った。


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<編集後記>

かつみちえこ(勝見地映子)氏を取材させていただき、本文中には入れていなかった「真珠」に関することをお伝えしたい。

かつみちえこ氏自身が大の真珠好きであることもあるが、相当に研究し商品化のための事業も行っている。 真珠も古来から薬として珍重され、毒消しとして花嫁支度の中に入っていた頃がある。ヨーロッパ、メジチ家の花嫁はドレスに真珠を付けてお嫁にいっていたのは、病気になった時に飲むためだ。ヨーロッパのお城の城壁が高いのは、戦争から国を守るためもあるが、らい病やコレラなどから王様を守るため、外部から入ってこないようにまた蔓延を防ぐため、死人を城外に捨ててしまうためでもあるがまずは病気対策のため、フランスは現在も天然真珠保有量が最大だと聞く。またフランス人は海外の真珠は食べないが、安全な日本の真珠だけはよく食べる。 真珠はカルシウムが牛乳の940倍あり、今は養殖ができるが、一昔前までは天然にしか無かった。逸話では、クレオパトラが将軍アントニウスとの賭けに、最上の葡萄からできた強く激しいビネガーに世界にまたとない最大級の天然真珠のイヤリングを溶かして飲みほし、掛けに勝ったといわれている。また美白効果もある天然真珠を砕いて食べていたらしい。 中国でも楊貴妃は真珠とふかひれを常に常食していた。こちらもお酢に真珠を溶かして飲んでいた。

かつみちえこ氏が試みたところでは、8年物の酢よりも3年物の酢の方が真珠が良く溶けて飲めたとのことである。 古来日本でも真珠を飲んでいたとも伝えられている。 氏はふかひれコラーゲンに真珠を混ぜていたら、その商品を某大手紳士服の社長さんがニューヨークに持って行ったら注目を浴び、フランスへの招待や名誉を受けるキッカケにもなった。賞を取ることになった理由は、真珠貝から真珠を取りだし粉砕加工するキメの細かい作業に対して、その工程が芸術に値するということで認められ、パリ・サンヴァキュース協会 名誉シュバリエ(世界美酒美食家協会)銀賞受賞したのである。 その工程作業は全て手作業で、真珠を取りだしキレイに洗って、汚れやゴミを取り、天然真珠の粉末まで丹念に作業をこなしている方々は、工場に勤める身障者の皆さんだと聞いた。 きれいな淡水と常に動いている海の水が混ざっているところでないと良質のアコヤ真珠はできない。すこしでも赤潮が入ると死んでしまうし、良質のプランクトンを食べていないと駄目なのだ。 日本のアコヤ真珠だけが厚生労働省から真珠層カルシウムと書ける。食品にも真珠粉末、真珠エキス、パール粉末、パールエキスと書いているが、加えて真珠層カルシウムと書けるのは銀座トマトの製品だけだ。

これからも“美”を追求しつつ、経済の発展と社会貢献に寄与していただきたい。






※今回はかつみちえこ(勝見地映子)氏の旦那様であるVAV倶楽部会長の近藤昌平様のお取り計らいで実現した。ここにお礼を申し上げると共に、1980年1月の初回開催から30年以上も継続されている異業種交流会「VAV倶楽部」もご紹介する。
VAVの由来は「バイタリティのV アクションのA ビクトリーのV」の頭文字から命名され「熱き心と行動力、それが勝利の原点」の思いから、誰でも参加できる楽しい家族的な倶楽部を目指しているとのこと。参加された講師は経済界のトップの方々ばかりだ。

【過去の講師の方々】
外交評論家 加瀬 英明様/パソナグループ 南部 靖之様/ぴあ 矢内 廣様/デヴィ・スカルノ様/作曲家 三枝 成彰様/日本アイ・ビー・エム 椎名 武雄様/音楽評論家 湯川 れい子様/楽天監督 野村 克也様/ブライダル協会 桂 由実様/全日本空輸 野村 吉三郎様/JTB 船山 龍二様/アメリカンファミリー 大竹 美喜 様/ナムコ 中村 雅哉様/三井不動産 岩沙弘道様/グッドウィル・グループ 折口 雅博様/資生堂 池田 守男様/作曲家 三木 たかし様/アルビレックス新潟 池田 弘様/ツカサグループ 川又 三智彦様/デザイナー 山本 寛齋様/イエローハット 鍵山 秀三郎様/ぱど 倉橋 泰様/H.I.S. 澤田 秀雄様/壱番屋 宗次 徳二様/ドトールコーヒー 鳥羽 博道様/サントリー 佐治 信忠様/小僧com 平松 庚三様/ホッピービバレッジ 石渡 美奈様/ラーメン一風堂 河原 成美様/ミズノスポーツのミズノグループ 水野 正人様/セコム 木村 昌平様/大和ハウス工業 樋口 武男様/ヤナセ 西山 俊太郎様/相田みつを美術館 相田 一人様/フォーバル 大久保 秀夫様/キッコーマン 茂木 友三郎様/プロレス 大仁田 厚様/角川ホールディングス 角川 歴彦様/NHK 福地 茂雄様/SIM-Drive 慶応義塾大学 清水 浩様/俳優 石田 純一様/帝国ホテル 小林 哲也様/コクヨ 黒田 章裕様/オリックス 宮内 義彦様/マクドナルド 原田 泳幸様/日本財団 笹川陽平様など。

近藤昌平

VAV倶楽部事務局
会長:近藤昌平
〒104-0061
東京都中央区銀座8-10-4-6F(株式会社 銀座・トマト内)
TEL:03-3569-8181
FAX:03-3575-8888
担当:高橋英夫/藤井良幸
http://vavclub.com/



<プロファイル>
かつみちえこ(勝見地映子)
Katsumi Chieko
株式会社銀座・トマト
〒104-0061
東京都中央区銀座8-10-4 和孝銀座8丁目ビル6F
TEL:03-3572-5555
FAX:03-3575-8888
salesinfo@ee-tomato.jp
http://www.ee-tomato.jp/
設立年月日 平成12年10月6日

1993年 産婦人科開業 理事長に就任
2000年 株式会社 銀座・トマト設立 「ふかひれコラーゲン」発売
2006年 パリ・モンマルトル共和国 名誉市民に推挙される
           パリ・サンヴァキュース協会 名誉シュバリエ銀賞受賞
           モナコ公国モンテカルロ・グランコルドン・ドール名誉会員に推挙される
           日・仏・モナコ高等職業専門学校姉妹校 副校長 就任
2007年 日本エイジマネジメント医療研究機構 評議員
2011年 明治大学大学院グローバルビジネス研究課卒業
2011年 世界初ダマスク・バラプラセンタの開発に成功




<注釈>
EGF(Epidermal Growth Factor)はアメリカのスタンレー・コーエン氏が発見した人体細胞因子の1つ。上皮成長因子ともいわれる。人間の皮膚や粘膜、唾液に存在している物質である。人間が本来持っている細胞を再生させる因子のことで、皮膚の表面にある細胞に働きかけて分裂、集合を繰り返しながら、新しい細胞の生産を急速に促進する。これを有糸分裂という。またEGF は血流を良くし、血管を修復し、コラーゲンの蓄積を促す。火傷による皮膚移植や、角膜切開による傷の回復促進などの目的に、医療の分野で使用されてきた実績がある。